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「お弁当の用意がしてありますのでこちらへどうぞ。」
私は、会議室へ皆さんを案内した。
テーブルの上にはお弁当とペットボトルのお茶が並べられていた。
「温かいお茶が飲みたい方はいらっしゃいますか?」
5人ほど手が上がったので私はその方にお茶をいれた。
支社長と部長達もみえみんなでお弁当を食べた。
一緒にお弁当を食べながら色々な話をした。
私に質問が山ほどあるようだ。
そりゃそうだろうと思った。
部長達が一緒にいてくれるからかなり心強い。
「藤森の指導はどうですか?」
支社長が笑った。
「イメージとリズムとウズウズが出ましたか?」
新藤部長がケラケラ笑う。
「独特ですよね。」
「ノートがいらない。」
楽しそうに笑ってくれる人もいる。
「研修中誰もノートを取らなかったよな?」
坂田部長が言った。
「はい。」
「ほー。」 不思議そうな顔をしている。
「頭で覚えても身体が覚えていることを直すのは無理なんです。
だから、身体に教えなおすんです。それがイメージとリズムなんです。」
「なるほどね。」
「そのかわり藤森はたくさんの記録を残しましたよ。素晴らしい子ですよ。」
支社長がみんなの前で誉めてくれたのでなんだか恥ずかしくなった。
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