全国制覇?

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「それでは、これが午後の課題です。配る前に約束があります。」 私はクスクス笑いながら 「裏のまま配って下さい。必ず裏です。いいというまで表に返さないで下さい。見た方は失敗します。」 真面目な顔で言うと 「えぇ?」とまた笑い出した。 順番に課題がまわっていく。 だけど誰も表に返さない。 そのくらいやり遂げたいのだ。 「まだですよ。はい、それではそのまま少し早いですがお昼にしましょう。」 「え?」 「せっかくイメージしたのにですか?」 「そうです。」 「なぜ?」 「やりたくてウズウズしませんか?」 「やりたいですね。」 「ですよね。だからやらないで下さい。これが第2段階のウズウズです。」 みんなケラケラと笑い出した。 「このウズウズが次に大きな進化を遂げます。だから、絶対にやっちゃダメです。やりたい。後もう少し…そう思うところでサッと切り上げて下さい。」 私が笑うと 「わかりました。」 みんな席を立ち上がった。 納得いかないような顔をしている人もいたけれど 大人達なので、合わせてくれた。
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