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「・・・無い。」
[815963]と書かれた紙を握りしめ、俺は絶望して呟いた。
俺の周りには、大学受験合格に泣いて喜ぶ学生やその友達、家族で溢れかえっている。
そんな喜びの渦に入れなかった俺は一人、ただただその場に立ち尽くしていた。
「815963[ハイ、ゴクローサン]ってか!なんなんだちくしょう、・・・大体、80万人も受験者いねーだろ!」
そんな俺の魂の叫びも、歓喜の声に埋もれた。
俺のニート生活が幕を開けた瞬間だった。
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