プロローグ

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朝、僕はいつものように隣の家から聞こえてくる声で目が覚める 「ちょっと、月華何で布団の中に居るの?」 「何でってそんなの決まってるよ。夜這いだよお兄ちゃん」 「そんなに胸を張って言わなくても...」 「お兄ちゃんいくらなんでも妹に向かって胸がないとかそう言うことは言わないでよね!気にしてるんだから」 「そんなこと言ってないよね!?」 隣の家からこのような声が聞こえてくるのはいつものことなので特に何も思わない...と強がってみたり 嘘です本当はとても羨ましいです だって朝から妹に起こされるんだよそれが嬉しくない人なんて居る訳がないでしょ いや...居るかもな...ガチホモの方々とか... 今はそんな事はさて置きさっさと学校に行く準備をしなくてはあいつが来てしまう あいつというのはまあ隣の家に住んでる何とも羨ましい起こし方をされている奴のことなんだけどね そんなことを僕が考えているとピンポーンと家のベルが鳴らされた音が聞こえた 「はいはい、今行きますよ~」 僕は誰に言う訳でもないがそう呟くとさっさと学校の準備をして今玄関の前で待っているであろう人達のところへと向かって歩いて行った
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