初登校

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レンside 火、水、風、土、雷、氷、光、そして闇。 これらは世界に存在する8つの属性。 この世界で生きるすべての生物が魔法というものを使える。 魔物は闇魔法を主として光魔法以外を。 人間は魔物とは違って8つ全て使える。 が、人一人が8つ使えるわけではない。 一人に最大4つ。これが学者たちによって導かれた基本的な常識だ。 しかも相対する属性を使うことはできない、というのも基本的な常識だ。 火と水、風と土、雷と氷、光と闇、これが相対する属性。 とある技術を使えば相対する魔法が使えたりするが、身体の中には存在しない。 正しくは、”存在できない”。 だからいくら検査したって水晶は光らない。 誰もの中にある常識で、それを補うために協力しあう。 「それが常識…だった。」 今まで教わってきた常識が今日、目の前で崩れ去った。 正直、何が起こったのかわからなかった。 目の前で起こった非常識が信じられなくて、自分の部屋に帰ってやつの、クレア・セリシアの過去の成績表を開いた。 「魔力量1800、属性……表記不可…。」 当時の担当はどんな思いだったのだろう。 本当は測定前に担当のやつらのデータに、目を通しておかなければならなかった。 俺は面倒臭いと思って誰一人目を通さなかった。
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