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そんな中で他とは違う制服を着ているやつを5人程見た。特待生ってやつだ。
--余談だが、リクは「特待生がよかった。」と言っていた。なんでも特待生は、制服の色が変えられるらしい。デザインも少しくらいなら変更可能とか。--
その中の一人が、俺の隣に座った。
金髪の蒼目。全体的に白いデザインに黄色のラインという制服が良く似合っている。
因みに俺やリクは灰色のブレザーに青色のネクタイ両方ともに白のライン入り。青は1年生の証明だ。
俺は誰とでも仲良しこよしっていう性格じゃないが、席が近いやつくらいは仲良くなってもいいと思う。
「あー、俺クレア・セリシア。クレアだ。」
!?
話しかけた途端、教室にいた全員が反応した。え、なんかマズイの?
「…クレアなら、やると思った…。」
リクに関しては、こんなこと言ってやがる。あとで一発殴っとこう。
てか、会ってから30分も経っていないのだが。ならってなんだ。ならって。
「!!……あ、俺『ユーリス・パディアン』。俺のこと知らない感じ?」
知らない?と聞かれても知らない。
どこかで会ったか?と聞いてみたら、自意識過剰なのか…?と返ってきた。
リクが肩を叩いてくる。ん?なんだ。
「ユーリス・パディアン。この国の第二王子だ。」
ほう。皇族か。
「あぁ、悪い。田舎育ちでな。わからなかった。」
「わかっても態度変えないんだな、クレア、だっけ?よろしく。」
変えたほうがいいのかと思ったが、クレアの笑った顔が嬉しそうなのでやめた。
「あ、これ。リク・ハルマ。よろしくしてやって。」
「おい。」
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