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ー結香side
「そんな事言うとでも思った?」
え……。
「あ、あの……」
「私らがあんたとなんか食べるわけないじゃん」
その瞬間私の心に今までにないくらいの
深い傷が出来た気がした。
「あんたのお弁当ってさ、古くさいよね」
そう言って生原さんは
バシッ
私の持っていたお弁当を落とした。
「あ!」
「あっごめんねぇ手が滑った~」
嘘……。明らかわざとじゃん。
私のお弁当は風呂敷。
確かに今の時代古い。
でも、この風呂敷はお母さんが一生懸命作ってくれた大事なもの。
不器用なのに、編み物なんて出来ないのに
「結香に学校生活楽しんで欲しいな~」
あの時のお母さんの笑顔は私にとって一生の支え。
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