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「っ!」
お弁当を拾おうとした私の手を生原さんは思いっきり踏んだ。
「時代遅れ」
だから何なの?
時代遅れだから貴方達に危害が及ぶの?
そんな事言う前に足で踏んでる私の手、
放してよ。
「どこの時代?」
生原さんは嘲笑いながら風呂敷を……
破った。
「あっ!」
生原さんの手から風呂敷を取り返した。
でもビリビリに破けててとてもじゃないけど使い物にならない。
「そんな布1枚に何そんな熱くなってんの?」
「……」
お母さんの笑顔が蘇る。
お母さん……。
「は、無視?」
「結香ちゃんっ!」
突然クラス中に響いた男子の声。
「え……」
振り向くと、そこには……大雅君が言った。
「大雅……君?ど、どうしてここに?」
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