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「たくっ。しゃあねぇな。家、帰るぞ」
「え!?」
か、か、帰る!?
マジで言ってんのこの人!
「何?」
「いや、あの……」
これって早退のうちに入るのかな?
サボり……だよね?
「大丈夫!結香ちゃん!少々休んでも
減点されないって!」
いや、普通にされますよ。
でも……この風呂敷が直るなら……。
「うん!そうだね!」
やっぱりこの人達といると心がほっとする。
嫌な事すべて忘れられる。
「よっしゃあ!じゃあ決まり!久しぶりだな~勇真ん家!」
「お前は来るなよ?」
「え……?」
一瞬にして大雅君の声のトーンが下がった。
「何で俺だけ!?」
「だってうるせぇじゃん。裁縫に集中出来ねぇ」
「酷っ!」
ってことは……勇真君の家に私一人で行くの!?
って何緊張してんだ私。
別に良いじゃん。
「行こう」
勇真君は大雅君を無視して、歩き始めた。
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