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「ねぇそちらの可愛いお嬢さんは?」
「っ!」
か、「可愛い」なんて初めて言われた!
「友達。ちょっと縫って欲しいものがあるって言うから家に連れて来た」
勇真君の家行くこと提案したのは大雅君だけどね。
ていうか……「友達」って……。
確かにそうだけど……。
何でだろう。
何でこんなに胸が苦しいんだろう。
「な~んだ。彼女じゃないんだ」
「っ……」
勇真君のお母さんが言ったことにちょっと赤面。
顔に出すぎだよ私。
「んなわけねぇだろ」
「……」
当然のように答える勇真君に少しがっかり。
あ、また胸が苦しい。
「勇真。そろそろあの子のこともう忘れなきゃ駄目よ?」
え……『あの子』?
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