1人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁすれ違っちゃいけないから屋上で一緒に待っとこっか」
大雅君が笑顔で言った｡
「う、うん。そうだね」
良いのかな？
今頃勇真君私のこと探してるんでしょ？
クラスも分かんないのに……｡
「結香ちゃん？」
「へ？」
大雅君に声をかけられやっと我にかえった｡
「え、あ、ごめん」
「……大丈夫？」
大雅君が曇った表情で言った｡
「大丈夫？」って何が？
「な、何が……」
「あ、勇真戻って来た」
質問しようとしたけど、大雅君の声で遮られた｡
でもその場に勇真君はいない。
「どこに勇真いるの？」
「ん？もうすぐ上がって来るよ」
屋上のドアを指差して大雅君は言った｡
どういうこと？
最初のコメントを投稿しよう！