味方

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しかし、席に絵美はいなかった。 「あれ?」 「先生~」 どこからか絵美の声が聞こえた。 「ん?どうしました?」 「冴木さんが立ち歩きしてま~す」 「!」 「冴木さん。ちゃんと席に座っていてください」 「……はい」 結香は仕方なく席に座った。 プリントをきちんと絵美の机の上に置いて。 その様子を絵美はドヤ顔で見ていた。 昼休みー。 結香は屋上でご飯を食べていた。 教室にいるとお弁当を落とされてしまうのだ。 ガチャッ 「!」 ドアが開き、結香は慌てて弁当を持って 物影に隠れた。 「あ~ダリィ。何で学校なんてあるんだよ」 ふ、不良? 物影からその人物を結香はこっそりと見ている。
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