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「たくちゃん!?どうしたの!?」
けしょーが濃いババァが駆け寄ってきたから、静かに泣いているななせの手を引っ張ってはじっこに避けた。
香水きつっ。
「ななせ、だいじょうぶだからなきやめ。オレとくらべたらおまえのいろなんてきれいすぎるってんの」
ななせの体をだきしめていると、ガキが指をさした。
「あいつがいきなりこれをボクになげてきたんだ!!」
………………あ?
「そうなの!?ちょっと貴方!!ウチの子に何をしてくれたの!?それに何なのその髪っ!?親がなってないのね!!」
「はぁああ?ババァなにいってんの。これはじげだっつーの」
「なっ!?ババァ!?私のどこがよ!!ちょっとこの子の親御さん出てきてっ!!」
きしょーが荒いババァだな。
「………ひっく、ご、ごめ…ごめんなさ…っく」
「あやまんなくていいんだよ、ななせは」
「うっ…」
「何なのその子は?何を泣いているの?被害者はこっちよ」
「―――涼が何か?」
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