魔王降臨

2/7
413人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「天魔軍が世界平和の為に動いているお陰で、私達は安心して暮らすことが出来るのです」 四王学園(シオウ学園)、午前の授業。 教師がいつものように弁を奮う中、四王学園2年の裂馬腐乱(サクマフラン)は睡魔に襲われていた。 フランの成績は良くも悪くもない中間の辺り。 何故かこの日は急激な眠気に誘われ、授業の途中で深い眠りに就いてしまった。 「此処はどこだ……??」 自分はさっきまで学園で授業を受けていた筈。 それが目を覚ませばどこか暗い場所へと来ていた。 これは夢の中なのだろうか?? 光が全く無く、何も見えない。 更に動こうとしても指1つ動かせない。 そんな状況の掴めないフランだったが、突如この空間にいる何者かが近づいてくるのが分かった。 姿も見えず、音もしなかった…… だが、確実に自分以外の存在がこの場に存在している…… 声を上げようにも上げられないもどかしさを感じながら、フランはじっと待った。 否、正確には動くことも声を出す事も可能だった。 だが、この空間にいた者の圧倒的存在感、威圧感により何一つ出来なかったのだ。 「やっと7人目が揃ったね……」
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!