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「天魔軍が世界平和の為に動いているお陰で、私達は安心して暮らすことが出来るのです」
四王学園(シオウ学園)、午前の授業。
教師がいつものように弁を奮う中、四王学園2年の裂馬腐乱(サクマフラン)は睡魔に襲われていた。
フランの成績は良くも悪くもない中間の辺り。
何故かこの日は急激な眠気に誘われ、授業の途中で深い眠りに就いてしまった。
「此処はどこだ……??」
自分はさっきまで学園で授業を受けていた筈。
それが目を覚ませばどこか暗い場所へと来ていた。
これは夢の中なのだろうか??
光が全く無く、何も見えない。
更に動こうとしても指1つ動かせない。
そんな状況の掴めないフランだったが、突如この空間にいる何者かが近づいてくるのが分かった。
姿も見えず、音もしなかった……
だが、確実に自分以外の存在がこの場に存在している……
声を上げようにも上げられないもどかしさを感じながら、フランはじっと待った。
否、正確には動くことも声を出す事も可能だった。
だが、この空間にいた者の圧倒的存在感、威圧感により何一つ出来なかったのだ。
「やっと7人目が揃ったね……」
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