錬金魔眼

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水の巨人が消えた事により、翠根竜(レベリグル)は去っていった。 50体いた群れも20体程まで減り、湖に切断された死体がゴロゴロと浮いている。 ラキの【臓器接合】(マントラ)に掛かれば、何とか成るだろうと信じ、亜空間へと死体を回収する。 フランは【錬金魔眼】(ウジャト)を獲得した事により、魔力量の上昇と、新たな力を手に入れた。 【錬金魔眼】(ウジャト)は左目で見たもの、又は触れて魔力を注ぎ込んだ物の性質を、変化させる事が出来る。 例えば、水を氷へ変化させ、再び水へ戻す。 己の肉体を強化させる。 砂を硬化させて岩を造るなども出来るようだ。 込める魔力の量によって、変化の度合いも変わるらしい。 外見の変化は【錬金魔眼】(ウジャト)を発動させれば、眼球にうっすらと【X】(エックス)の文字が浮かび上がる。 注意して見ないと分からない程度なので、力を使わなければ気付かれないだろう。 思わぬ収穫があり、予想以上に【翠根竜】(レベリグル)の死体も手に入った。 翠湖の森を後にし、ダンジョンへ戻る。 この素材を使って【合成獣】(キメラ)が造られる。 それなりに強力な物が造られるだろう。
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