悪の始動

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スラム街は半径500m程の広さで、周囲は崩れた壁で覆われている。 その為、魔物の進入は常にある。 そしてそのスラム街を包み込むような形で、地下にダンジョンが広がっている。 【青銅騎士】(ブロンズナイト)と【赤鋼鬼】(アカオニ)を、崩れた壁の内側に張り巡らし、魔物の警戒に当たらせる。 進入してくる魔物は、ゴブリン系が多い。 ゴブリンは繁殖力が高く、この辺りの地方ではどこにでもいるようだ。 ゴブリンの上位種には青銅騎士(ブロンズナイト)では太刀打ち出来ない為、赤鋼鬼(アカオニ)に対処させる。 魔力のストックが少ない今は、無駄に数を減らすのは良くない。 こうして順調に事を進めている中、異変が起こった…… スラム街に近付いて来たゴブリンが突如、森の方へと逃げ始めたのだ。 「あれが来るよ……」 フランの近くにいた少女が呟いた。 確か名前はルーナと言った筈だ。この街に来た時に【大鬼】(アークゴブリン)から救ってやった。 あれ以来、何かと来ては、フランの元を離れようとはしない。 「あれが来る……??」 「【翠根竜】(レベリグル)が来る……」 ルーナが森の方へ指をさす。 そこには、数体の【小鬼】(ゴブリン)が走っていた。
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