第7話

ワイドショーでは、たびたび芸能人の出産が取り上げられますが、
その中で高齢出産と言ったときに私がまず頭に浮かべるのは
「兵藤ゆき」さんです。

たしか46歳で初産を経験されています。

当のご本人は大変だったのかもしれませんが、
当時、母子共に健康で高齢出産を意識させるエピソードは伝わってこなかったため、私は理由もなく

「40歳を過ぎても子供は産める」

という認識になっていました。

そして、2006年には「ジャガー横田」さんが45歳で出産されています。

年下のご主人とも仲がよく、ワイドショーやバラエティー番組で出産の体験やお子さんの育児の様子を、とてもうれしそうに話されているので、私は勝手に親近感を覚えています。

報道されるジャガーさんの例をみて、私を含めて多くの方が40代でも産める、と思っているのではないでしょうか。

ただ、今考えると

「それは明確に間違いだった」

と言えます。

もちろん、妊娠出産に関しては個人差が大きいのですが、
誰もが40代で産めるわけではなく、むしろ

「産めない人の方が圧倒的に多い」

のだと知りました。

高齢出産の芸能人と言ったときに必ず名前が挙がるのが「黒木瞳」さんですが、

調べてみると彼女の出産年齢は37歳でした。

今は37歳での出産は珍しいものではありません。

私のまわりにも35歳ぐらいで結婚し、それから出産する人は何人もいます。

ただ、35歳以上は高齢出産と言われる理由をしっかりと理解しておかないと、

私のように、あとになってから

「こんなはずではなかった」、

と後悔する人が増えてしまうのではないでしょうか。