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魔王「じゃあ、今は特に何も問題はないはずだから少し、喋っていようか。
そう言えば、誰か良い話題は有る?」
あ、そう言えば。
ヘル「そう言えば、俺が死ぬ1ヶ月位前に俺が住んでいた国で勇者が誕生したって噂になっていましたよ。
何でも、俺が住んでいた街の近くにある村からだとか。」
ポロッと噂を話す。
すると、
クイーン「それは少々問題ですね。
もしも、そうなのであればまず間違い無く魔王討伐の為に。更に死神くんが居なくなったとなれば軽くでも捜索されます。もしもゲートが見つかったとなればその勇者はほぼ確実にそのゲートに繋がる魔国、つまり此処の討伐に来るはずですよ。」
チャリ「討伐は勿論四天王も含まれるな。だが安心しろ。
俺と魔王以外は生きて残れるさ。」
魔王「…。」
マギ「…。」
クイーン「…。」
ヘル「…。」
チャリ「…少しは反応してくれ。」
マギ「そりゃ、縁起でもない事を言うから…。」
魔王「しかも、俺とチャリ以外なんて現実的だからな…。」
ヘル「でも、勇者はまだ居ると決まった訳では無いですし、居たとしても勇者になってまだ1ヶ月ちょっとですよね?
近くの村からって事だとまともに魔法も剣も使えない筈なのですよ。
そこから1ヶ月って考えるとまだ基礎の辺りですよ?
いくらセンスがあっても半年は掛かりますからね、人間は。」
クイーン「でしたら、死神くんを
後5ヶ月で鍛えてゆく方向で。
まあ、典型的な暗殺者だから
気配の消し方、短剣の扱い。
後、毒薬の製造だね。
匂いと音はしないからね、死神くん。」
マギ「毒薬の製造は僕の担当だね。」
チャリ「ならば、短剣の扱いは儂か。」
クイーン「そして、気配の消し方は私が担当するからね。
みんな、妥協はしない主義だから頑張ってね。」
マジですか…。
なんか勇者よりも怖い。
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