勇者が来るまでの特訓。

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俺の特訓が決定した後。 早速特訓が始まった。 まずは、マギさんとの光景からみてゆこう。 マギ「今日は僕だよね。 少しは毒薬の作り方は覚えた?」 特訓が始まって11日目。 魔王城の一角のある部屋。 そこにマギさんと俺は居た。 ヘル「一応、色々な文献は読み漁ってそれらしきものは覚えましたよ。 でも、何でマギさんが毒薬の先生なんですか?」 マギ「それは勿論、僕が魔術師のアルカナだからだよ。魔術師のアルカナの意味は物事の始まり、可能性、創造、才能、チャンスとかだからね。 …まあ、逆位置だとスランプとか裏切りだけれどもね。 つまりね、様々な技術が僕の分野なんだよ。勿論、毒薬の技術も。」 なるほど~。 マギ「じゃあ、作って貰おうかな。 材料はここにあるからね~。 あ、今日もだけれども後で点数つけて70点取れなかったら失敗ね。」 なんと恐ろしい事を。 失敗すると、マギさんの失敗作の毒を薄めて飲む事になる。 5日前が、関節が固まる毒薬だった。 その所為で昨日まで関節の動きが悪かった。更に、そんな時に限ってチャリさんとの短剣の練習。かなり辛いです。 今回はコカトリスの毒液と、 マンドラゴラの根っこ。 更に、フグの内臓を漉した物とまとめて蒸留する。 ヘル「一応、出来ました。 念のためにフグ毒で毒性を上げましたけれども…。」 マギ「そうだね。まあ、72点かな。 全体的な所で唯一指摘する事はフグ毒は300℃位で無毒化されるから、念の為にフグ毒は最後に混ぜればもっと高得点だったよ。でも、なかなかだと思うよ。此処まで殺す気のある毒は余り無いと思う。」 一応、合格は貰えたがなかなか手厳しい。 マギ「これは、合格品なのだから瓶詰めして、一本は自分で管理してね。 後、1Lの水にこの毒を1滴垂らせばギリギリ人間が死ぬ事は無いよ。」 ヘル「うわ、俺がヤバい毒を作ったのは分かった。」 マギ「さて、今度は溶解系の毒を作ろうか。」
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