勇者が来るまでの特訓。

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また、別の日では…。 特訓開始から18日後…。 魔王城の訓練場にて。 チャリ「今日は、儂と特訓だな。 で、短剣の扱いはそろそろ覚えたか?」 今日はチャリさんと短剣の訓練である。 ヘル「まあ、やっとある程度 使えるようになりましたね。」 チャリ「そうか、良かったな。 さて、おしゃべりも此処までだ。 さっさとかかって来い。」 そういうと、空気が変わった。 さっきまでとは打って変わってピリピリとして、空気が肌を突き刺すようだ。 しかし、この位で気圧されていては話にならない。 なので、俺は大きく一歩、踏み出す。 更に、踏み出す。 そして、突きを入れようとする。 しかし、 チャリ「意図が丸見えだ。 もっとフェイントも混ぜろ!!」 軽くいなされてしまう。 ならばと、其処から切り返して見る。 チャリ「ふむ、こうでなくては。 しかし、重心からズレているからな。 もっと安定させろ。」 基本的にチャリさんは一撃毎に感想を言うのだが。それが、的確で的を得ているのでとても為になる。 そうやって打ち合いを始め4分。 最後は武器を弾かれて負けた。 チャリ「うむ。 基本的には目立った問題点は無い。 だがな、もっと柔軟な反応が出来ていれば、もっと違う結果になったかも知れないな。」 その後、3回実戦訓練をしたが、 全て完璧に打ち負かされた。
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