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「今度さ、飲み行こうよ」
話の流れでそんなことになる。
「いいけど。東谷さんの方が忙しいじゃん」
そう言って笑う。
「そうなんだよねー。あー待って。でも夜なら」
そう言って話していくとなぜか勢いからか来週会おうと話が決まっていた。
「じゃぁ。楽しみにしてる」
「はい。」
そう言って電話を切ると飛び上がるほど嬉しさがこみ上げてきた。
「どうしよう。何着てったらいいかな」
すでに浮かれ始める汐里だった。
そして。
一週間が過ぎ、自宅まで迎えに来てくれる。
「分かりました?」
「もちろん。ってちょっと不安だったから会社で地図見てきた」
そう言って笑う東谷。
あの頃と変わっていない事が何より嬉しかった。
ドライブをしながらあれこれ話が弾む。
「すでに1時間ドライブしてるけどどうしよっか」
「ふふっ。ねー。どこがってわかんないもん。東谷さんに任せる」
「んー。じゃぁさ。ホテルで飲むか。あ、なにもしないから。」
「あはは。何かしますって言いながらホテル飲みを言い出す人もいないでしょ」
「まぁ。そうだけど。ほんとに。なにもないからね。」
そう言って買い物をするとホテルへ入る。
俗に言うラブホテル。
「うわー」
久しぶりに入った。
正直そんなことを思っていた。
「...。」
そんなことを考えていると東谷はテーブルに酒を広げていく。
まるで誰かの家のように二人でつまみやら酒を出すとソファに座る。
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