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今から二年前。
ほぉんの二年前に、日本から遠く離れた北極に観測史上初のでっかぁい落下物が落ちてきては巨大な穴を空けてしまったみたい。
当時は隕石だ隕石だと連日ニュースに取り上げられては、誰かがその隕石に『ラッキースター』なんて名前を付けたけれど、実際はラッキーなんてもんじゃないわよ。
だってラッキーならその隕石は人とかそれとも人以外の何かに幸運を与えないといけないのに、北極の氷の大地を溶かして地球に沈んでいっているんだから。
まるで、意思を持っているかのように。
隕石っていう巨大な石だけに、意思を持っていたのかもしれないのよう。
蝕むようにして沈んでいく隕石は、地球を壊すべく地球の中心を目指しているみたいで、世界中の科学者達がその考えに辿り着いては結論を出した。
地球は滅ぶんだ、て。
んまあ最初はエイプリールフールが超フライングしてやってきたかと思ったけれど、落下物が落ちてきてから日数を重ねていけば、やっぱりエイプリールフールはフライングしてなかった。
落下物が落ちてから二年後、地球は無くなる。
日本は……無くなる。
ねえ。
あたし達は無くなるんだって。
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