2人が本棚に入れています
本棚に追加
ララットが着席すると次はアリエスだと思い、アルーネはアリエスを見詰めた
アリエスはチョコレートケーキを食べながらゆっくりと口を開いた
「私の名前はアリエスです。好物はチョコ等の甘い物です、基本的には1日1回は甘い物を食べるのを日課にしてます。それと私は選択のアリエスと呼ばれています、決して洗濯のアリエールではありませんのでご理解の程をよろしくお願いいたします。一言はありませんのでとっとと選んでください」
アリエスはそう言うとチョコケーキを食べるために口を閉じた
アルーネは髪をクルクルと弄りながら考える。先程の気になる点、タイム・メビウスとは?洗濯の………じゃなくて選択のアリエスとは?彼女の頭に様々な疑問が浮かんだ
「ちょっと、質問よろしいですか?」
「あ、構いませんです、はい」
「それでは、タイム・メビウスとは一体なんですか?」
アルーネの言葉にララットは「あぁ~」と呟くと紙を用意してアルーネに向ける
「私の力は所謂、貴女に対するお題をクリアするまで永遠に同じ時間を繰り返してもらうってことです。う~ん、知ってる人なら知ってる無限ループと言うやつなんですけどね」
「成る程、わかりました。ありがとうございます」
「いえいえ~」
アルーネは次にアリエスを見ると口を開いた
「アリエスさんでよろしいんですよね?」
「チッ…………えぇ、合っていますよ」
「ちょ!?アリエス、舌打ち!舌打ちしてるよ!?」
「ララ、ラグーン。ご飯を食べてていいですよ」
「「わーい」」
アリエスは、フォークを食べ終わった皿に置き、口の周りの汚れをナプキンで拭きながら顔をアルーネに向けた
「それで質問とは?」
「選択についてです」
「洗濯?だから、私はアリエールではないと」
「そっちの洗濯ではなくてですね。せ・ん・た・く!!です」
アリエスはアルーネを見て、口で「ククッ」と笑いながらアルーネを見る
アルーネはそんなおちょくってるアリエスを見て、少しだけ怒りを覚えた
「失敬失敬、ククッ、どうせ貴女のことですから質問の内容はそうですね………ふむ、選択の意味とは?とかですかね?」
「!?」
アルーネは驚いた。自分が言おうとしたことを平然と当ててきたのだ。しかも自分をおちょくってきた奴がである
アルーネは少し呼吸をしてポーカーフェイスを保つ、これ以上、奴に調子に乗らせないためだ
最初のコメントを投稿しよう!