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夜は君と手を繋ぎ、互いの体温を感じながら眠りにつくことが習慣となっている。 ある晩君は僕にこう言ったんだ。 「もし明日目覚めた時私の手が冷たくなっていたら、どうします?」 その問に答えることは出来ず、ただその時の状況を想像したら怖くなって、身体が震えてきたのがわかった。 心なしか君の僕の手を握る力が強くなった気がした。 毎晩同じことの繰り返し、そうやってなんだかんだ長い月日も経っているんだけど相変わらず掌はシワだらけになるも温もりに包まれていた。 「もし明日目覚めた時私の手が冷たくなっていたら、どうします?」 今なら、答えられる気がした。 『微笑みながら、その頭を撫でてあげるよ』
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