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「そのバッグ、幾らしたの?」
キャバクラやら風俗店やらが軒を連ねる繁華街の通りを肩を並べて歩きながら、
リュウジが私の肩からぶら提がっているバッグを目で指して訊ねる。
「そんなに高くない。夜の商売やってたら、一日のお給料で買えてお釣りがくるわよ」
モノグラム柄のブランド物の
バッグを肩から腕に持ち直しながら、
私はリュウジに返答する。
「ルナってやっぱりキャバ嬢なんだ?」
リュウジが腕組みしながら眉をひそめる。
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