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夕べ、舞と飲んだ帰り、駅へと向かう途中にリュウジをはじめとした数人のホストにキャッチされた。 「初回のお客さんだから、千円でいいよ」 声を掛けてきたホストに、舞は面白半分にはしゃぎ、酔った勢いで値切りの交渉を打った。 「無料にしてよ無料。無料だったら行くよ。ねえ?ルナ」 舞に同意を求められ、結局、無料で話をつけ、流れでAdamに飲みに行くことになった。 「Adam?私たちの店の名前Eveよ」 私と舞が働く店と、店名が偶然にもリンクしている事に舞と顔を見合わせ、お互い何とも言えない表情でいる私たちを、 じゃあ来るしかないよと彼らは面白そうにはやし立てた。
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