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店内に入ると、騒々しく鳴り響く音楽がレーザー光線みたいに発光されるライトと重なり合って、外界とはまるで異空間を作り出している。
こんな大音量で音楽を鳴らされたら、会話も何もあったもんじゃないではないかと、リュウジに連れて来られたやたら煌びやかな内装の店内で、そんな事を考えていた。
店は平日にもかかわらず混んでいて、リュウジは卓にはなかなか戻って来ず、私は向かいに座った別のホストと大声で会話のやり取りをするのに疲弊していた。
「割り物は!どうしますか?」
異常にテンションの高い口調でそう質問してくるやつ、
ろくに何も喋らずにただ席に座っているだけのやつ、
色んなホストがいる中でリュウジは一際容姿が整っていて、離れた席に着いていても目立つ存在の一人だった。
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