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好きと言われて冷めた気持ちになった訳ではなく、好きと言われてとてつもなく冷めた気持ちでいる自分に冷めた。 たった今、私は重大な空想の最中で、メールごときでその邪魔をされた事でまた、不愉快に陥った。 携帯の画面を数秒睨んだ後、私は携帯を閉じ、再び彼女の方へと視線を戻した。 窓の向こうを見つめていた彼女はふいに身体をこちら側へ向け、 同じ、モノグラム柄のブランド物のバッグに視線を落とした。 同じ、モノグラム柄の、ブランド物のバッグ。 彼女の頭の中で今頃、そう、情報が処理されている。
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