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池の鯉がばしゃんと跳ねた。 「やだ、見たあ?鯉、跳ねたよ。びっくりした」 舞がそう言って絡みつかせた腕に力を込める。 私も舞も、草野君も、 鯉が泳ぐ池を一瞬だけ見たけれど、 「浅井さんが待ってるよ」 と草野君に促されて、私たちも店の玄関の方へとまとまって移動する。
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