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そういった負のスパイラルを抱えたままだったけど、私は店に同伴の連絡を入れるため、携帯を開いた。
ふいにリュウジのことが気掛かりになった。
昨日の今日で、連絡を無視して客と同伴していることを知ると、奴は腹を立て、
更には自分の持ち物があれこれ無くなっていることに気付くと、事態を咎められそうな気もした。
別にリュウジのことを蔑ろにしているつもりはないけれど、同伴の機会を逃すということは、私にとってとても惜しいことだし、
更に浅井さんは色とか何だとか全くもって関係なく、出勤前の食事から、巧いこと同伴に持ち込むための段取りすら考える必要もない。
そういったシナリオに乗っ取って、それぞれがそれぞれの役をこなすだけ、みたいな簡潔さを、私は求めているのだと思った。
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