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街歩いててキャッチやナンパはされても、店で指名客を呼ぶのにはある種の努力が必要なのだ。
私は店のロッカールームでナンバー表を睨んだ。
一番、ではない。私は四番だ。
この店のナンバースリーは古株の年長キャストが占めていて、顔じゃない何かでもって指名を維持し続けている。
すいませんすいません、と言いながら私は狭いロッカールームの中、タバコを吸いながら団欒しているお姉さんキャストの間をすり抜け自分のロッカーの前まで辿り着く。
後ろから付いて来る舞もおはようございますおはようございます、と挨拶しながら私の隣りの自分のロッカーまで辿り着く。
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