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こんな狭い更衣室にキャストを押し込みやがって、ちくしょう。 店はキャストの都合なんて何も考えていないように思える。 私は更衣室の狭さと暑さに思わず舌打ちした。 「あたしまた七番かあ」 舞がナンバー表を眺めながらマイペースな声を漏らす。 と同時に、そのナンバー表の貼ってあるドアが開かれ、主任が顔を覗かせた。 「ルナー!お客さん待ってるから急いで」 主任はそれだけ言い放つと乱暴にドアを閉めて戻っていく。 最低だ。ノックぐらいしろっつの。セクハラ上司め。 仮にも女性が着替える部屋なのだから、もう少し気い遣えねえのかよ。 気が利かないにも程がある。マジで幻滅する。
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