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私はナンバー表に手を掛けると、びりびりと真ん中から紙を破いて剥がした。
「何してんの?!」
舞が驚いた声で言う。
きれいに剥げなかったナンバー表が床にさらりと落ちる。
「だって、なんか見てると憂鬱になるのよ」
順番なんかつけられたら、
ますます劣等感を募らせてしまうじゃない。
ああもう、本当に…劣等感というものは、どうしてこんなにも全ての邪魔をするのだろう。
コンプレックスさえ無ければ、全てが楽に上手くいくというのに。
ああもう、どうして、私はこんなにコンプレックスの塊なのだろう。
どうして、
ああ、もう。
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