第8話

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「若いのに生意気なのよ！煽りで指名取りやがって」

シャネルスーツが代表の形の、その、ノーカラーのサマーウールのような生地で作られたスーツを着たキャストが、声を荒げてこちらを睨む。

生意気とは私のことか？
「うるせえ、この年増女が！デブのくせして！さっさと水上がりやがれ！」

無駄な肉をつけた女は、例え巨乳だと主張されようとも、グラマーだと認めてはならない。

「この！ブス！」

言いながら掴みかかってきたそのキャストをよけようと、彼女の巻き髪に手を掛ける。

と手に掛けたウィッグがずるりと床に落ち、私の指のスカルプチャーに付いていたラインストーンやスワロフスキーなどのパーツ類も幾つかパラパラと床に散るのが分かった。