第1話

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9月半ばの今は、最終下校時間になろうとしている この時間でも、まだそこまで暗くはない。 私は閉じたノートを見つめ ため息をもう一度つく。 私はクラスと馴染めていなかった。 高校二年の私は 高校一年の時に事故にあってそれ以前の記憶を失っていた 事故にあったとき、私は友人に恵まれていたのだろう。 病室に両親だけでなく友人がたくさん来ていた だけど、友人や両親のことも、挙げ句の果てに自分のことも忘れてしまっている私には その状況は、苦しいだけのものだった
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