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「全く……朝飯くらい自分で作ってくれよ。仮にも"大人"だろ?」
全くもってだらしない父親に対して、瞬は厳しい言葉をかけた。
「お前、朝からインスタントラーメン食べたいわけ?
俺に作れるのは"お湯とインスタントラーメン"だけだ!!」
「威張んなよ!!しかも結局インスタントラーメンしか食えるもん作れねぇんじゃねぇか!!」
「まぁまぁ、仕事は頑張ってるんだし許してやってくれよ(俺を)」
「出てくぞ?」
「待て!それは俺に対する殺害予告か!?」
武雄は思わず悲痛な叫びを上げた。そう武雄は家事は洗濯物を畳むくらいしかできない。独り暮らしを強いられれば孤独死は目に見えている。
そんな口喧嘩をしている間にも瞬は慣れた手つきで料理をし、二人分の目玉焼きと焼きベーコンと味噌汁を作り、炊き上がったご飯をよそった。
母親がいないので家事の殆どは瞬が行っている。武雄は洗濯物を畳むのと休みの日にちょこっと掃除をするくらいだ。
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