犬と少年と宇宙探偵

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他にも色々な地球人とすれ違ったが、私が思い描くようなダンディーな服装の者は誰一人としていない。 くっ……早く地球人に変幻しなければ……探偵業の醍醐味である"聞き込み"ができない!!等と思っていたその時 ーー 一瞬だった。 地球の動物のそれとは全く異なる気配を感じた。しかもその気配の中には相当な闇が秘められていた様に感じた。 しかしその気配がした方に振り向いても何も居なかった。しかし感じたのは確かだ。 追いかける手掛かりは、ない。 だからといって放って置くわけにはいかない。 どうやって捜す? もちろん"直感"だ!! 私はすぐに移動を始めた。直感に身を任せ、身体の赴くままに前進した。 直感と言えど侮ってはいけない。 私の直感は、よく当たる。 筈だ。 気が付けば、たくさんのカルマ?クルム??とかいう四輪の乗り物が行き交う道に出た。 何のへんてつもない道のようだが、よく見れば地面に白く道の向こう側まで続く謎の紋様が描かれている。 ……あの紋様は一体……?
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