4人が本棚に入れています
本棚に追加
向こうの歩道まで続く道路に描かれた白い紋様。それの意味は分からないが、とにかく一歩踏み出した。
消えた奴もこちらに向かった筈。
直感だがな。
その時だった。
ーードンッ!!
横から伝わる凄まじい衝撃。見ればカルマ?クルム??……そうだ“クルマ”だ。どうやら車に撥ね飛ばされたようだ。
5メートル位飛んだ。
意識が遠退く中、目に写ったのはこちらを見て、ぽかんと口を開けた少年だった。
アホ面とはああいうのを言うんだろう。
しかし他の地球人は私に気づいていない。それが当たり前だ。透明化をしているのだから。
あの少年には、
何故………見え……る…………?
そこで私の意識は完全に途絶えた。
最初のコメントを投稿しよう!