犬と少年と宇宙探偵

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向こうの歩道まで続く道路に描かれた白い紋様。それの意味は分からないが、とにかく一歩踏み出した。 消えた奴もこちらに向かった筈。 直感だがな。 その時だった。 ーードンッ!! 横から伝わる凄まじい衝撃。見ればカルマ?クルム??……そうだ“クルマ”だ。どうやら車に撥ね飛ばされたようだ。 5メートル位飛んだ。 意識が遠退く中、目に写ったのはこちらを見て、ぽかんと口を開けた少年だった。 アホ面とはああいうのを言うんだろう。 しかし他の地球人は私に気づいていない。それが当たり前だ。透明化をしているのだから。 あの少年には、 何故………見え……る…………? そこで私の意識は完全に途絶えた。
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