犬と少年と宇宙探偵

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「ガハハッ、珍しく遅刻スレスレじゃねぇか瞬」 隣こ席を見ると大声で笑う大男、金剛寺 銀太(コンゴウジ ギンタ)がいた。190近くある身長に金色に染めたツンツンの髪、その見た目から周りからはビビられるが基本バカで俺の幼なじみだ。 ついでにこいつが喧嘩で負けたって話は聞いたことがない。 てか、授業中なんだから、もうちょい静かにだな……いや、言っても無駄か。 「仕方ねぇだろ、色々あったんだから……」 俺は声量を抑える。 「色々って……あんなことやこんなことか!?」 なんでこいつは大声なんだよ!先生ガン見してんじゃねぇか。 「何を想像してんのか分かんねぇけど多分ちげぇ、あともうちょい音量下げろ」 「ん?ああ、スマン。そういや授業中だったな!」 「忘れてたのかよ!!」 「そこ!うるさい!!」 つい大声でツッコミ入れたら、ついに先生に注意された。 「ガハハッ、瞬、怒られてやんの!」 「お前も入ってんだよ銀太!!」 あ……。 「……二人とも、廊下に立ってろ!!」
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