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今回、地球に来たのは他でもない。"依頼"があったからだ。
しかしこの依頼には不可解な点が幾つもある。
まずは何故私の情報を知っていたのか。
さっきも言った通り地球はあまりにも文明が遅れていて宇宙ネットにも属していない。そんな環境で私の存在と活躍を知るのは、とても難しい。
まぁ、でも私は有名だしなぁ、こんな偏狭でも名前が知られててもおかしくはないか。
そして、何故私とコンタクトがとれたのか。基本的に私はテレパシーで各"星"から依頼を受ける。しかし今回の依頼人は直通の手紙を事務所に送ってきた。事務所の住所は依頼を受けた時に初めて教えるのだが何故知っていたのだろう?
一番驚いたのは内容だ。依頼の手紙に書かれていた内容は至って簡潔。
「もうすぐ大量の宇宙人が地球を襲ってくる。助けて」
これには流石の私も眉を潜めた。未発達で宇宙的に未開発の星に戦争を仕掛けることは『宇宙条約1285条』の項目で禁止されており、もし破れば厳しい、それはそれは厳しい処罰が待っている。
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