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しかし、もう光の球体はいない。
「ゴホン、ゴホン!」
人が咳をする声。親父……の声ではないな。
「誰だ?」
「ああ、私だ」
問いかけに答えた方を見る限り、人はいない。いるのはポン太だけ……。
「それにしても、ここはどこだ?
私は道路にいた筈なのだが……
そこの少年、何か知らないか?」
ポ…………ポ、ポポ
「ポン太が喋ったぁぁぁぁ!!」
俺の叫びは既に暗くなった空に木霊した。
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