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勾時「――さて、こういうのはどう言って始めればいいのだろうか?」
勾時「初めまして、と言うべきかな?」
勾時「陰陽師の九条 勾時(くじょう まがとき)、と申します」
勾時「私も酔狂なことを考えたものです」
勾時「最近『ラジオ』というものが流行っているらしく、私もそれをやってみたいと思いましてね。まぁ、我らが悪党集団にまともに会話が成立する者も少ないですが」
勾時「まぁ、続くも続かぬも一興」
勾時「せいぜい楽しませていただきますよ」
勾時「さて」
勾時「今回はこの『陰のラジオ』についての説明事項を並べ立てていくとしましょう」
勾時「ここまで聞いての通り、パーソナリティー……要するに司会者は私一人です」
勾時「さすがにそれではラジオとして成り立たないと思いませんか?」
勾時「そこで、です」
勾時「この『陰のラジオ』ではゲスト……要するに来客を募集いたすことにしました」
勾時「ゲストの条件としては『悪党集団に所属する者』であること。のみです。まぁ、会話できないと話になりませんが」
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