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勾時「さて、このラジオでは私もあなたも悪党、同じ破壊者なのですから、一切の手加減はいたしません」
トー「勝手にするがいい」
勾時「ではあなたは何故魔学に入り浸っているのです?」
トー「……!?」
勾時「日頃の主張はどうしたのです? あそこは悪の巣窟だったのでは」
トー「貴様……!」
勾時「大丈夫です、このラジオは悪党にしか聞けないよう私が式神を使っています。あなたのような魔学関係者かつ悪党の者はどうしようもありませんが……問題はないはずです」
トー「……私の目的は彼ら――生徒の解放だ」
勾時「ほう」
トー「魔学の運営陣は生徒たちによからぬ教育を施していると聞く。私はそれらから未来ある子供たちを守るためにあそこにいる。…これで満足か」
勾時「えぇえぇ。満足ですとも。綺麗事が耳に心地よく、まるで先生の授業を聞いているかのようでした」
トー「貴様……!」
勾時「すぐに逆上するのはあなたの悪い癖です」
トー「……すまない」
勾時「あなたが謝る必要もないのですけれども」
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