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勾時「さて、話題を変えましょう」
トー「あぁ」
勾時「我らが主君――チャッキー様についてどう思います?」
トー「どう思うも何もない。臣下はただ一心に主君に使えるのみだ」
勾時「……あなたのその実直すぎる性格は時にうらやましく思いますよ」
トー「貴様のひねくれた性格はいつになっても気に食わんがな」
勾時「これは手厳しい」
トー「…むしろ貴様はチャッキー様への忠誠が足りないのではないか?」
勾時「そうでしょうか?」
トー「……いつの時代も、反逆するのは貴様のような策士だ」
勾時「言い返そうとは思いませんが」
トー「その時は――命はないと思え」
勾時「(鬼神変化)――私が貴様のような怨霊風情に負けるとも思えんが」
トー「ふん。……そろそろ時間だろう」
勾時「(変化解除)わかりました。…この『陰のラジオ』では悪党の来客者をお待ちしております」
トー「あまり勧めんがな」
勾時「まぁ、そう言わずに。ここまでお送りしたのは」
トー「トー、と」
勾時「九条 勾時でした」
第三戒へ続く
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