告白

7/7
前へ
/7ページ
次へ
「藤木さん、早く、断って行きましょう。こんなの、相手にしてたら、遅刻します」  松本先輩は、今度は、呆れた顔をして、私を見た。  藤木会長様は、何も言ってくれない。返事もなしなの?何か、泣きそう 。 「ご、めんなさい」 「返事は、暫く、保留にしてくれないかな」 「ええっ!?藤木会長様?」 「俺の事は、普通に、先輩と呼んで欲しい」 「あ、はい……藤木先輩」  藤木会長様!ううん、藤木先輩!保留にするって、どういう意味ですか? 「藤木さん、いつも、カノジョは要らないって、言ってたじゃないですか。どうせ、フルなら早い方が……」 「よく、考えてからにするよ」 「藤木さん……?そうですか。お好きにどうぞ」 「ああ、そうするよ」   直ぐに、断られると思ってたのに……何で!? 「相川さん、放課後は、予定は、空いてますか?」 「はい……今日は、美術部はお休みなので、空いてますけど」 「白樹祭の準備で、白樹会は忙しくてね。良ければ、生徒会活動を手伝ってくれませんか?」 「は、はい、大丈夫です」 「そう、良かった。放課後、白樹会の洋館まで来てくれ」  立ち去る後ろ姿も、カッコ良い……ヤバい、教室行かなきゃ。 「そこの一年生女子さん、遅刻だよ」 「わっ!服部先生!!」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加