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「藤木さん、早く、断って行きましょう。こんなの、相手にしてたら、遅刻します」
松本先輩は、今度は、呆れた顔をして、私を見た。
藤木会長様は、何も言ってくれない。返事もなしなの?何か、泣きそう 。
「ご、めんなさい」
「返事は、暫く、保留にしてくれないかな」
「ええっ!?藤木会長様?」
「俺の事は、普通に、先輩と呼んで欲しい」
「あ、はい……藤木先輩」
藤木会長様!ううん、藤木先輩!保留にするって、どういう意味ですか?
「藤木さん、いつも、カノジョは要らないって、言ってたじゃないですか。どうせ、フルなら早い方が……」
「よく、考えてからにするよ」
「藤木さん……?そうですか。お好きにどうぞ」
「ああ、そうするよ」
直ぐに、断られると思ってたのに……何で!?
「相川さん、放課後は、予定は、空いてますか?」
「はい……今日は、美術部はお休みなので、空いてますけど」
「白樹祭の準備で、白樹会は忙しくてね。良ければ、生徒会活動を手伝ってくれませんか?」
「は、はい、大丈夫です」
「そう、良かった。放課後、白樹会の洋館まで来てくれ」
立ち去る後ろ姿も、カッコ良い……ヤバい、教室行かなきゃ。
「そこの一年生女子さん、遅刻だよ」
「わっ!服部先生!!」
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