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え?今、松本先輩は、方眉を上げて、嫌なそうな顔をした?
「昼休みに、保田にも洋館に来るように、言って置いてくれ」
「解りました。あいつとは、部活も違うし、なかなか捕まらないんですよ。授業前に、Gクラスに行ってみますよ」
「ああ、頼む」
藤木会長様は、滑舌良くって、声もカッコ良いっ。
私は、高等部の入学式で、素敵な容姿と声に、ハートを射られてしまったのです。
今日、私は、先輩に出会えたら、愛の告白をする。そう、決めていた。
それは、学校につく前に、いきなり出会うという、想定外のことに、テンパっている。
度々、気にして、振り返ってくれる、藤木会長様。無表情だけど、きっと、優しいんですね。
告白したら、速攻にフラれた人は、数知れず。きっと、私も失恋決定。
昨日、少し部活に遅刻してしまい、先輩に、罰ゲーム実行が嫌なら、誰かに愛の告白をしたら、帳消しするよと、言われて……。
これも、充分、イジワルな罰でしょ?どうせ、告白するなら、本当に大好きな人にしたい。
「う……胃が痛くなってきた」
けど、この機会を逃したら、藤木会長様と話すことすらないかも――――。
「あ、あの、藤木会長様……」
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