He and I met.

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「…………」 眠れない。寝る前にしばしば現れるといわれている「意識のある夢」(意識が現実と夢の両方を見ているときのこと)を何度も見てはいるのだが、どうしても眠れない。 やっぱりカラオケ店で飲んだコーヒーが原因だったのか(何でランチタイムのときのメニューはお茶か紅茶かコーヒーというカフェイン系しかないのだ)。 カラオケ店にいくら恨み言を言っても、やっぱり眠れない。 仕方ないから私はその夢現状態の世界でも、とにかく見れるものだけでも見ようと、この身と意識をそちら側に委ねた。 しかし見る夢はすべて水面に浮かぶ泡のように現れては消えて、フラッシュバックのように急に現れてはまた消えるの繰り返しだった。 そしていつからだったのだろう。夢には映像がなくなり、ただ頭の中に声が入り込んでくるだけのものになったのは。 声の種類は様々だった。高笑いする女性の声。私を罵倒する男の声。中には学校の友達なのかもわからない女子達が楽しげな会話をする声もあった。 とにかくそんなものばかりが私の頭の中を占領し始めた。 痛い。頭の中がごちゃごちゃしてきて気持ち悪くなる。うるさい、うるさいっ、少し黙っててよっ!
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