冬眠

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「春からどうすんねん!?」 家族や、知人から会うたびに言われるこの言葉。 正直もううんざりしていた。 こっちだって、やりたい事が分からないから必死に探そうとしてるのに…。 決めれない自分が悪い事、心配して言ってくれるのは分かってたけど、この言葉が自分にとっては重く、雪みたいに冷たかったのは覚えてる。 何をするにしてもやる気が起きない。 誰にも会いたくない。 いつのまにか、氷の様に心を閉ざす様になり、外にもあまり出なくなった。 春から新しく、花を咲かせようと頑張って種を撒く友人達。 そんな姿を見るのが辛かったから、とにかく逃げていた。 そうやって眠った様に、静かに過ごす日々。 ただ、時間だけが経っていった。
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