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「こんな場所にいいの売ってる訳ないじゃん。」
兄にそう言うと
「いいから、黙って着いてきな」と真剣な顔で言ってきた。
何だよと思いながら付いていくと、その店の地下に入っていった。
薄暗く、蝙蝠や鼠が出てきそうな場所だった。
「着いたぞ。」
兄がそういった場所には、腕時計が何個も並んでいた。
しかし、人気が全然ない。どこで買えばいいのかわからない場所だった。
「さあ、選べよ。どれでもいいぞ。」
僕は店の中の時計を見渡した。
まあどれでもいいやと思いながら見ていたら、ひとつだけ光って見えた時計があった。
それを手にしてみてみると、兄と似たデザインの時計だった。
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