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「宴ちゃんってさー、いい匂いするよねー」
「……はあ?」
「いやだからさー、宴ちゃんはいい匂いがするんだよねー」
「はあ……そうか」
「そーそー。だからさー、百辻さん的にはー、そんな宴ちゃんの懐に飛び込めばいい感じなんだー」
「ふー……ん。………………は!?」
「だいぶー」
「うぉわ!?」
がばりと、突然俺へと抱き付いてくる百辻に対抗できずにうっかり近くのソファーへと倒れてしまう俺。
……こいつはいつもそうだ。知り合った時から、今に至るまで、誰かに抱き付くという点に関してはまったく変わっていない。
ああ、確か前は、寒いとかなんとか言って抱き付かれていたっけか。
別に嫌ではないが、何分こいつはデカいし重い。下手げに筋肉が付いているからあまり大した抵抗ができない。
こういう、一方的にやられるというのは、殺人鬼としても人間としても、俺は嫌いだから。
百辻に抱き付かれる事はもう慣れてしまっているし、事実何度も何度も百辻には抱き付かれている。
全部、百辻が一方的に。
まったく……俺を抱き枕か何かのように思っているのだろうか。
「……なあ、百辻。お前、俺を何だと思ってるんだ?」
そんな俺の質問に対して、百辻は俺の服に埋めていた顔を上げながら答える。
「んー? 宴ちゃんはねー、アレだよー。んー…………手の掛かる弟的な?」
「爆発しろ」
「えー。宴ちゃんツンデレー」
「百辻……。お前どこで覚えたんだよそんな言葉……。あと俺はツンデレじゃねえからな!」
つーか……俺、お前より年上なんだけれど……。
「んーとねー。シズカちゃんー」
「くそ……隊長め……」
「まあいーじゃんー。どっちにしろ、宴ちゃんはツンデレなんだしー。おやすみなさーい」
「あ、ちょ、おいこら百辻!」
――まあ、しばらくは、こいつの抱き枕でいてやっても……よくねえな。
――――――――――――――――
オチがなあい!! \(^q^)/
宴くんは千尋くんに抱き付かれてそのままベッドインすればいいんですよ。千尋くんとっても使い易くて助かるわあ……←
うわあいBLだね! ウマウマだね!
シズカちゃん、名前だけお借りしました!
20140131
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